海外旅行が徐々に解禁される昨今ですが、残念ながら通貨レートの面で捉えると日本から海外へ出向くには不利と言われる「円安」。政府による為替介入のニュースも流れていますが根本的解決ではないのでこの傾向はしばらく続きそうです。
ニュースでは30年以上ぶりの円安と言ってるし、
もっと円安が進むと聞くし、今はタイミングじゃないのかな?
旅行先ランキングから主要通貨を確認しよう
海外旅行に出かけるとどうしてその国の通貨での取引することは避けられません。というわけでまずは、一般に人気と言われる渡航先で使用される通貨を確認してみましょう。
落ち着いたら行きたい海外旅行先は?
第1位 ハワイ
第2位 台湾
第3位 イタリア
第4位 アメリカ本土
第5位 韓国
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「海外旅行の再開」で一番最初に行きたい旅先は『どこ』ですか?
第1位 台湾
第2位 ハワイ
第3位 韓国
第4位 タイ
第5位 アメリカ本土
株式会社エアトリ
実施時期、調査主体が違いますが大体似たような結果になっていますので、かなり実情を反映したものになっていると思われます。実際に自分の興味と照らし合わせても現実的な範疇です。
コロナ前と通貨価値を比較してみよう
前述のランキングを加味して米ドル/ユーロ/台湾ドル/韓国ウォン/タイバーツの5つの通貨に絞ってみていきましょう。具体的にコロナ前(2020年1月1日)と現在(2022年11月1日)の日本円と各通貨の価値を比較します。
2020年1月3日 | 108.02円 |
2022年11月1日 | 148.16円 |
増加率 | +37% |
2020年1月3日 | 120.63円 |
2022年11月1日 | 146.83円 |
増加率 | +22% |
2020年1月3日 | 3.61円 |
2022年11月1日 | 4.60円 |
増加率 | +27% |
2020年1月3日 | 3.58円 |
2022年11月1日 | 3.91円 |
増加率 | +9% |
2020年1月3日 | 0.093円 |
2022年11月1日 | 0.10円 |
増加率 | +8% |
こうやっていくつか比較してみると傾向は明らかで、米ドル/ユーロ/台湾ドルに対しては2~3割ほど価値が下がっています。今後もしばらくは円安傾向が強まりそうですから場合によっては4割以上の下がり方をする可能性もあります。
タイバーツは日本円同様、米ドルに対して近年まれにみる下落をしている通貨でもあるので上記3通貨に比べて値下がりは穏やかですが、対日本円という側面では過去5年で一番レートがよくないというのもまた辛い事実です。恐らく、過去にタイを訪れたことがある人にとっては、割高感が否めないでしょう。
最後に韓国ウォンについてみてみましょう。バーツ同様米ドルに対してかなり下がっているので日本円に対しての変化も緩やかです。しかも特筆すべきは円ウォンのレートは過去5年間も+10~-10%程度で落ち着いている点です。理由としては様々あるとは思いますが、結局は日本と韓国は立地も政治体制も近いですし、グローバルな視点で考えると持ちつ持たれつの一帯の経済圏となり、円ウォンの相互の価値がある程度固定化していることが考えられます。
こうして比較してみると、円安の昨今においては韓国は最も影響の少ない海外旅行先であると言っても過言ではありません。
まとめ
昨今は不安定な世界情勢の影響などもあり、
どの国も物価上昇が深刻なので、
韓国も以前ほどお得ではないと思いますが、
外貨レートが比較的安定しているのは円安の現状では心強いですね。
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